ぜんそく死は増えているか 2
この減少は、結核がストレプトマイシンをはじめとする抗結核剤の普及により、昭和25年ころから結核で死ぬ人が少なくなったのにくらべると、それほどはっきりしてはおりません。
しかし、ぜんそく死も、減感作療法を主とする根本療法の普及、そのほか抗生物質、副腎皮質ステロイドなど、いろいろの因子で減少しているものと考えられます。
昭和50年におけるぜんそくによる死亡の割合を、人口10万対比でみると、6.2と大正元年よりの観察中最低を示していました。
しかしぜんそく死は、減少するどころか、かえって、その前後の年より増加しているのがみられます。
これは、流感のあった年にあたり、流感によりぜんそく死は増加したといえます。
感冒は万病のもとといわれていますが、ぜんそくにおいても、発作の誘因となり、またぜんそく死増加の原因ともなっております。
ぜんそくによる死亡の減少は、各年齢平等に減少しているのか否かをみてみますと、変な現象が英国より報告されてきました。
すなわち、だいたい各年齢で減少しておりますが、若年老とくに、10歳より14歳の年齢層に著明な増加が、1963年ごろよりみられたことです。