ぜんそく死は増えているか
従来、ぜんそく発作自体で死亡することははなはだまれとされておりました。
しかし、肺結核患者の死亡減少、大気汚染、ぜんそく薬として副腎皮質ステロイドの登場など、一般の関心がぜんそくに集まるにつれて、たびたび耳にするようになり、これに対する研究もみられるようになりました。
外国では、アレキサンダーが、ぜんそくによる死亡を歴史的に観察し、3つの時期に分けました。
第一期は1930年までの、ぜんそく死のきわめてまれな時期、策2期は、その後の25年間で、ぜんそく死の増加している時期、第3期は、1953年以後のぜんそく死の減少している時とし、減少の原因は、抗生物質および副腎皮質ホルモンのためだとしております。
ある医師は、日本での気管支ぜんそく死を大正元年から昭和50年まで、厚生省の人口動態統計よりみていました。
それによると、昭和17年までは年間6000~9000名のぜんそく死があり、著明な変化をみませんが、昭和22年より急激に1万4234名と増加。
昭和29年ころから、ふたたび減少しているのがわかりました。